レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

リモートワーク歴5年、企業やチームが導入するコツと知見です

業種によってはあまり参考にならないとは思いますが、アウトプットがオンラインでほぼ完結するお仕事の方はリモートワークは十分可能だと思います。たとえチームで開発していたとしても。

うちの夫の職業もITというかスマホゲーの開発職なのに、なんでかリモートワークにならない。出社しなくても仕事できるはずなのに。

どうにか夫の職場の偉い人が読んでくれて、リモートワークになったらいいけど、零細ITベンチャーの実践してることを読んでくれてもなんにも響かないかもしれないな。

 

前置きから愚痴が含まれておりましたが、他の誰かの役には立てるかもしれないという期待を込めて、書かせていただきます。

 

前提

・私はITベンチャー企業のディレクターです

・社員数は現在6名

・もともと出社の少ない会社だったのですが、会社が突然港区から成田に引っ越したので、フルリモート状態に強制的になりました(約2年半前)

・私自身は1歳児の母業務もありフルリモートめちゃくちゃ助かってるので、なんとかして推進したい派

 

どうやってるか

紆余曲折あって、今は下記の運用でうまくいっています。

・Slackに「Slack支社」というチャンネルを作って、「支社に出社」するという概念を作った

・13時~18時をコアタイムとして、支社に出社するか、しないとしても連絡とれる状態にしておくルールにした

・業務の終わりに日報を書くことにした(重要なのは「所感」)

・週1~2回はオンラインミーティングで顔合わせ

・月1~2回はオフラインミーティングで顔合わせ(できればランチ・夜ご飯も一緒に)

 

Slack支社

randomチャンネルよりさらにどうでもいい、保存する必要がない会話したいときに使うチャンネル。このチャンネルでSlackコール(ビデオ通話)を立ち上げて、そこに顔を出すことを「支社に出社」すると言ってます。なので、基本ビデオ通話繋ぎっぱなしで仕事しています。慣れるまでは顔晒して仕事するなんて無理と思ってましたが、慣れればどうってことないです。休憩したいときはマイクOFFにして、リビングでゆっくりお茶するときもあります。

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ビデオ通話で雑談したり、チャンネル内でテキストで雑談したりすることもあります。流れても良い内容を書く前提なので、チャンネルを荒らしまくってもOK(故意には荒らさないでほしいけど)。

昨日は私はどのショールを編んでほしいか、同僚にSlack支社で聞いてました。

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このSlack支社チャンネルはけっこう重要です。というのも、「気軽にコミュニケーションを取れる状態を作る」というのは、リモートワークにとっては重要だからです。チームごとに1つあるといいんじゃないかと思います。

ちなみに、弊社エンジニアはオンライン繋ぎっぱなしはどうしても苦手なようなので、繋ぎっぱなしにはしてません。必要なときに電話したりコールに入ってもらえばいいだけですし(すぐ電話とってくれるし)。

 

コアタイムの設定

「この時間内なら連絡とれるようにしておく」というルール決めは必須だと思います。昔、これをやらずに、昼夜逆転したエンジニアと連絡とれずに作業進めなければならなくなって辛かったです…

 

業務の終わりに日報・所感を書く

業務を何したか、もちろん知りたいところですが、私が大事だなと思うのは「所感」です。

弊社のnippoチャンネルはこんなかんじで、Slackのワークフローという機能を使って投稿しやすくしています。

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所感は一応任意なのですが、所感ほんとに重要。

というのも、リモートワークだとどうしても雑談時間が少なく、メンバーがなにを考えているかとか、どんな人なのかとか、知る時間が少なくなりがち。意外とチーム作業ってそういうところ大事だったりしませんか、人間だもの。メンバーの考えていることとか趣味趣向とかが少しでも垣間見えるきっかけになるのが、「所感」枠になってます。

なお、私の日報を若干晒すので、私の人となりを垣間見てください。

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※にっぽー送信時間が遅いのは、私は寝る前にスマホから送ることにしているからであって、直前まで仕事しているわけではありません

※子どもがリビングでぎゃーぎゃー遊んでいる間にチラ見しても面白い映画等を募集しています、ぜひ教えてください

 

週1~2回のオンラインミーティング

会社の全体的な動きを共有する「全体mtg」は週1回、会社のメインプロジェクトに関するミーティングは週2回おこなっています。これは面倒でも週1~2回はやらないと、コミュニケーションミスが発生したり業務に支障をきたすこともあるので、必須だと思います。

定例でやっていなかった時期もあったのですが、やっぱり迷走します。日々の業務だけ淡々と終わらせるためには不要なミーティング。だけど、週1回くらいは、会社がいまどういう状況で、どうなっていきたいのかの意思疎通はしないと、各々の業務での判断に狂いが出るらしいということがわかりました。

 

月1~2回のオフラインミーティング(できればランチ・夜ご飯も一緒に。)

対面のミーティングです。これはどんなに期間が空いても月に1度はしています。

リモートワークですが、やっぱり定期的に会わないとコミュニケーションがなぜかどんどん取りにくくなります。温度感のすり合わせは、同じ空間にいないと難しいものなのかな? オフラインミーティングは、オンラインミーティングと内容はほぼ一緒ですが、会ったあとは自分のやるべきことが明確になって、仕事に集中しやすい気がします。人間って不思議だけど、会えるなら月1は会ったほうが結果的に効率よくアウトプットできるようになる、というのがこの5年間の実践結果です。

そしてできればランチ・夜ご飯を一緒に食べて、普段話せないどうでもいいことをいっぱい話せたほうがいいと思います。

 

 

以上によりそれなりにうまくいっているので、リモートワークは私は大賛成派です。通勤時間がない分、子どもと一緒にいられる時間も長いのも嬉しい。

企業やチームにより最適解は異なると思うのですが、いろいろ試すとうまくいくと思うんだけどなあ。

 

ちなみに、新メンバーが入るとたいてい何か問題が起きます。それはその都度、臨機応変に対応して今に至ります。たとえば、新メンバーが慣れるまでは会社への出社を多くするとかで対応してきました。なんとかなったので、みなさんもなんとかなるとおもいます(生存バイアス)