レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

私も派遣で生きてみるつもり

http://anond.hatelabo.jp/touch/20130424212814を見かけまして。
あとちきりんさんも書いていたような気がするけど、記事が見当たらない。。

教員の記事が釣りかは知らないけど、実際私が派遣という生き方を選択した経緯と結果の話。


前職では、周りは生き生き働いていたように思う。
大きなチャレンジ、という名のプロジェクトに、手を上げれば参加でき、その挑戦への意欲を盛大に讃えられる。
成り上がりという言葉が好きで、自分達がトリッキーなプレイヤーでありそれがカッコいいという宗教。ゲリラ的に戦うことで、大企業ができないビジネスを展開し、世界No.1になろう、と。

私が、その宗教に染まれなかっただけ。
染まるか、染まらず窓際で暮らすか、辞めるか。その三つしかないように思えた。

入社した当時は、その社風が好きだったし自分に合っていると思っていた。仕事で成功したいという意欲に満ちてた。
だけど、結局心がついていかなかった。なんか矛盾してるけど。精神も、肉体も、ボロボロになっていって、出社できなくなっていった。

常に高いパフォーマンスを求められ(ているという被害妄想含め)、
常に時間の区切りなく働くことが理想とされ(公言はしてない、けど長く働くひとが昇進していた。早く仕事が終わった時は飲みに行くのが良しとされた。基本終電以降の帰りになる。家が近かったこともあって。)、
給料は、昼夜問わず延々働く、この労働時間のわりには低い水準だった。


そのうち、毎朝の吐き気と、慢性的な胃痛が始まり。会社でもふさぎ込みがちになって。直接的な原因はわからない、けど、心療内科は、社会不安障害という名前をくれた。

宗教に、染まるか、染まらずに窓際で働くか、辞めるか。
染まりきれず、窓際で働くことも心が許さず…どこかでなにかのプライドのようなものがあって…



それで、思い切って辞めた。


身体が健康じゃないと、人生全てに支障が出る。
精神が健康じゃないと、誰とどんな時間を過ごしても幸せを感じられない。
仕事の代わりは必ずいるけれど、プライベートの関わりの代わりはいない。特に、家庭に関して。まだ結婚はしてないけど同棲していて、当時の家事はほとんど彼任せだった、私より給料良くて労働時間短いのに。なにやってるんだろう。





この五月から、派遣で働くことになった。
時間を決めて働くのは初めて。定時というものが明確に存在し、それを過ぎれば残業代なんか貰えちゃう。でも残業の平均時間は1時間から2時間程度らしいので、今までの終電との闘いの決別。長く落ち着いて働きたいという希望は、条件面では整っている。
確かに手取りは減るかもしれない、けど、こんな働き方させてくれるならそれが大事。と、今はそう思う。


まずは、ゆっくり働いて自信を取り戻したいな。それができたら、また次のステップが見えてくると信じてる。
こうしてブログ書いて、なにかできたらなーとか。今まで仕事だけに向けてきた熱量を、自分の無理のない方向に向けることをはじめてみました。

派遣として働き始めたらまたご報告できれば、と。そこそこいい大学出て、ゲームIT系大手に勤めたこともありながらも、ありゃーこうなるんやなとか、生温い目で引き続きご覧いただけますと幸いです。
あ、でも負け組とは思ってない。こういう人生の選択を早いうちにたくさんできたことを幸せに思っている。