レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

適応障害をカミングアウトする

「適応障害です」と言われた回数を発症回数とすると、2年ぶり3回目の適応障害を経験いたしました。
これをきちんと「病気」となかなか認識したくないのかできないのかわからないのですが、自分としては認められなくて。だからこそ会社だったり周囲の友人だったりに
「私、適応障害なんですー」 なんて、言うのもはばかられて。
ずっとリアルな人間関係のある人には伝えてきませんでした。

その代わりこのブログであーだこーだ言ってたわけですが……
ついに今の職場のしゃちょーなどは私のブログの存在を知っているという環境でしたので(このブログ経由で採用されたでござるなので)、思い切って伝えてみたほうが気持ちがラクかな、なんて思って、伝えるとこまで頑張った次第です。

適応障害とは

私はいまだに自分のことを「適応障害」だなんて括りに入れられるのがイヤなのですが、それでもきっと「適応障害」だったんだろうなーって、治ったら気づくわけです。
症状としては、ほとんど「うつ病」と言われるやつと一緒だと思います。唯一違うのは、発症原因が明確に存在すること。その原因から距離を置けば、症状はラクになるという、たぶん登校拒否する子と同じような状況なのだと思います。

それで、私の発症原因っていうのは、だいたいの場合人間関係で、だいたいの場合お仕事関係です。
実際どんな症状かというと、

・会社にしぬほど行きたくない、行こうとすると吐いたり頭痛したりして全力で身体が拒否しはじめる
・それでも会社に行くと、基本的に涙が出そうになるので堪える作業でいっぱいになる
・そんなわけで仕事なんて到底進まないし頭なんて働かない
・夜、お布団にインしてもなぜか涙が出たりする

という、もうわけわかんないかんじになります。
でも自分のメンタルが弱すぎるせいだし、そもそも人間関係も言うほど悪くなってないし……って冷静に考えるとそうだってのはわかるのですが、身体がどうしようもなくなるかんじでした。
そして会社を休んだら、それはそれでそこそこ元気になるのだけど、日によってはずっと眠り続けてたりして。
このままほうっておくと、本当にうつ病になっちゃうなーって思いはじめて。

そうして、精神科にかかると、「適応障害」という称号を入手できる次第です。

適応障害をカミングアウトする

過去に適応障害を発症させた理由も、会社だったのですが。
これまでは、会社を辞めることで回避するという、荒業を披露しておりました。
だからフリーランスで生きたほうが社会にとっても有益だろうと思って、フリーランスで活動しようと思ってたのですが。
今の会社は、そんな私をすべて受け入れてくれた上で、私の力を貸してほしいって言ってくれて、そんな稀有な会社あるかいなと思って入社してるわけでございまして。
(あと、釣りや魚突きやバンドやら、趣味がやたらと合致したのも、私としては雇用されてもいいなと思った大きな理由なのだけども)

今の会社は、まだ辞めたくないなーと。
これまでのように会社を辞めて治すという選択肢は、ほんとのほんとの最後の選択肢にしたい、と。
そう思ったら、これはついに、しゃちょーにカミングアウトせなあかん、となったわけでございます。

カミングアウトした結果

採用権を持つ経営陣のふたりに時間をいただきまして、カミングアウトしやした。

「原因はだいたいわかってまして、でも大したことないんですけど、なのに身体がついてこないかんじでして、それってつまり「適応障害」というやつらしいです」

というかんじです。ふざけてるようなテンションじゃないと話せなかった。
そしてなぜかめちゃめちゃ涙出てた。わろた。恥ずかしい。ティッシュもらった。ありがたくチーンって鼻かんだ。

そしたら、しゃちょーさんふたりは。

・辞めないでほしい
・休み休みでもいいから、無理はしないでほしい
・そういうメンタルも含めてあなただし、それも魅力なのだから、自分を深く責めないでほしい
・むしろ発症するまで何もケアできなくてごめんなさい

というかんじでした。美化しすぎてるかもしれない。でもそれでも私は嬉しかった。
伝えられてよかった。


その後、私は無理な日は自宅作業することにしたりしてました。
そしたら、今やっと「あの時は本当に適応障害だったな」って思えるくらいには、わけわからない身体症状と精神状態に悩まされることはなくなってきました。
本当に感謝しかない。
まだ、不安要素もあるので無理はしないけど、会社に恩返ししたいなーっていう社畜精神が芽生えることとなりました。
まあ、無理はこの先もしないでマターリとやりたいですが!


会社深刻に行きたくない病に悩む皆様は、ぜひ一度精神科に通うとよろしいです。
第三者に話すってだけで、案外解決策が見つかってくるものだし、あとは「休職」という手段もとれます。診断書を書いてもらえれば。傷病手当で給料の何割かは休職中はもらえるし。
鬱々とした状態でゲッソリと働くことこそ、社会にとって害悪なので、まずは自分の身体と精神を良好に保つようにすべきかと存じます。
精神科っていうのは最初は勇気要ると思うけども。近所の病院を検索して、初診の方法を調べてみてはいかがでしょうか。

というわけで、適応障害がキツすぎてブログもずっと書けなかったのを、ドバーっと吐き出させていただきました。
やっぱり書くって楽しいなー。
今後とも精進いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。

嫌われる勇気

嫌われる勇気

↑適応障害になっちゃうような人間で、読んでない人には激しくおすすめします。
ただし、読んで理解しても、適応障害になるものはなる。悲しい。