大企業も中小企業も経験したので比較してみた結果。就活生は小さめ企業ええよ、やっぱり
※タイトルがいまいちだったので変えました
下書きしてたエントリのことをちきりんさんが今日言及してるとは。運命を感じて一気に書き上げましたです。
大企業のほうが成長できるとか完全にウソ - Chikirinの日記
私の経験した会社たち(小さい順)
※あくまで下っ端従業員として働いた私の様子です
①100人くらいのベンチャー会社
チームは10人くらいだけど、意思決定者は創業メンバー。
メリット
フットワークがめちゃめちゃ軽く、次々と新事業や新規タイトルを立ち上げて人をアサインしていくので、状況がめまぐるしく変わって飽きない。しかもまれに大きく成功するので、自分がやった感のある成功体験ができる可能性が高い。
デメリット
ノリがサークルノリのような部分があって、ノリ悪いと仕事に響く可能性。人数が少ないので自分のキャパ以上のでかいタスクが振られて心折れるひともいたり。創業メンバーの意思が強く反映されるので、後から入ったメンバーとの熱量の差が問題になったりする。
②200人くらいの老舗寄りの会社
新卒で入社。部署は30人くらい。
メリット
部署単位に意思決定権が付与されているので、実は①のベンチャーよりやりたいことはやりやすい。予算のかからないことは即やらせてくれる。自分で決めたことに対して成功や失敗のフィードバックがダイレクトにすぐ返ってくるので、PDCAサイクルを回すのもめちゃめちゃ早くて経験をたくさん積める。
デメリット
お金が一定以上かかるものはすぐにはやらせてもらえないので、いかにお金をかけずに進めるかという方向に時間をさかねばならないこともしばしば。また、やることの規模も小さめ。給料も控えめ。
③2,000人くらいの業界大手っぽい会社
部署は200人くらい。
メリット
とにかく一つ一つの規模が大きい仕事に携われる。CM打ちますとか、何千万で契約しますっていう書類作りますとか、売上規模が何億とか。みんな知ってるものに携われる可能性があるので、親とか友達に仕事の説明がしやすい。履歴書でもアクセント的になる場合があって、なぜか、すごいやつかもしれんと思われる可能性がある。
デメリット
自分でやってる感はほとんどなくて、上からの意思で動くことが多い。上長へ説明する資料作成で一日が終わる。上長のOKがでないと何もできない。新卒のプライドがなぜか高くて、ぜんぜん仕事覚えてくれないのに仕事できてると思ってて悲しい。
④さらに大きい、業界最大手的な会社
部署は100人くらい?正社員以外の雇用形態のひとがたくさんいて数え方がわからない。
メリット
もはや日本人みんな知ってるクラスの会社なので、ネームバリュー的恩恵は最大限に受けられる。一度は使ったことがあるようなサービスに携われる。ほぼすべてのことがマニュアル化されているので、悩む仕事はかなり少ない。だけど給料多め。しばらくは潰れないという安心感もある。出世というゲームも楽しめる。
デメリット
超絶縦割り分業制。大企業内独自のツールやルールが大量にあるので、転職したら使えないスキルばかりが身につく可能性が高い。自分がやった感のある仕事はほとんどない。上長への提案さえかなり少ない。何か尖ったことを一つでもやってしまえば全力で消される。がんじがらめのルールさえ守ればいいんだけど…。
こう並べてみると、③くらいの新卒が一番タチが悪くて、プライドばかりが高い。
逆に④ともなると、さすがに賢いのでその辺もわかってて、仕事もよく覚えるし人あたりも良いという不思議。…蛇足。
就活生に言いたいこと。
成長、ってなんのことか人によって考えが違うのかもしれないけど、「仕事人サバイバルスキルの強化」が成長だとしたら、まず間違いなく①とか②のほうが伸びる。
小さめ会社で経験積んだら、大企業への転職も楽だしね。
逆に大企業からキャリアスタートしちゃったら、小さめ企業からはなんで転職すんのかと怪しまれ、スキルの無さを見抜かれて終わるか、転職できてもそこから修行のような毎日が待ってる気がする。
もちろん、万遍なく大企業も中小企業も受けてみるのがいいと思う。それも経験だし。ただ大企業だけに絞る、っていうのは、ほんとやめた方がいいと思う。メリットがない。
あたしの経験でしかないけど事実そうだったので、意識高い系のひとほどベンチャーいくのオススメです。
大学受験と就活と転職に関してはやたら薀蓄あるけど話すひともいないのでブログ使ってるわよ。
そういえば弟の就活も無事終わったし、弟から聞かれたことをネタにしてこれからもエントリ書いてみよーっと。
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