レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

「けものフレンズ」で人生初めてアニメを全話見た。ありがとう。

とにかく私の周りに「けものフレンズ」という単語さえ知らないひとのほうが多くて、この話ができるひとがいない。なのでせめてネットの海にメッセージボトルを投げつけることで、このどうしても誰かに話したい欲求を解放させていただきたい。

私はかつてゲーム制作界隈をぶらついていたのにも関わらず、漫画やアニメに関しては興味がほとんどなくて、特にアニメなんて全くと言っていいほど見たこともなければ見ようとも思わなかった。かつて、けいおんとかまどマギとかおそ松さんとか、そういうのが流行したというのはもちろん情報としては入ってくる、けど自分が見るというところまで行動に移したことはなかった。

どうして「けものフレンズ」は見ようと思ったのか。そもそも「けものフレンズ」という単語を認知したのはたぶん4話くらいのとき。IQが下がるだの、たーのしーだのを覚えた。そして、「みんな違ってみんないい」の世界、だけど、考察班が生まれるほどにストーリーと動物たちに奥深さがある、ということも知った。
そんな各種SNSチャネルにおける「とりあえず無条件で見てもなんだか楽しそう」という評判が、「まあ1話くらい見てみるか、無料だし」という気持ちにさせてくれた。

で、1話見た。なんかちょっと不自然で安っぽいアニメだなあって開始5分くらいは思った。
でも見終わったあとに良くわかった、「みんな違ってみんないい」。
この先どんな「みんな違ってみんないい」が繰り広げられるのか。続きが見たいと思った。とりあえずネット配信されてるもの課金して見た。動物園に行ってみたくなった。

5話あたりまで見たら、ストーリーの続きが気になるようになってきた。図書館に着いたらどうなるんだろう、かばんちゃんは何者なんだろう、そして、このお話の結末はどうするんだろう。

1週間遅れのネット配信で、ついに11話までたどり着いた。けものフレンズの結末のことで頭がいっぱいになった。次回が気になりすぎて生きるのが辛いレベル、だなんて人生で数えるほどしかないと思うけど、以前の例が思い出せないのでもしかしたらそんな気持ちになったのさえ初めてなんじゃないか、このひなびたアラサー女がこの歳でこのワクワク感。
最終回はオンタイムで見よう、と決意した。
……実際には、25時半まで起きられずに録画して寝て早起きして、スマホをいじる前に見た。

まあ、泣いた。泣くの我慢しまくって疲れた。それでもこぼれた。
全話きちんと見てきたからこその、ご褒美のような最終回。今まで見てきたからこそ納得感のあるフレンズ達の行動の数々。そして無事、ハッピーエンド。
全話見て良かった。本当に良かった。

これをきっかけにアニメが好きになる、ということはないかなあとは思うけど、「深夜アニメ」に対しての考え方は少し変わった。
けものフレンズなんて、別に内容自体は朝でもゴールデンタイムでも放映できるし。「深夜アニメ」という語感の印象が変わった。

あと、動物園行きたい。