レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

テレビの取材を受けたんだが、嫌な気持ちになったので書く

はてなブログやってるコロポンとしてではなく、ごく普通の一般人として声をかけられたわけなので、自分のブランディングとか直接の利益とかぜんぜんないヤツです。まあそこは悲しみでもあるけど別にどうでもいいけど。
そして取材受けた結果としてお蔵入りになったはずなので、これが真実かどうかを放送で証明する手段はないってのを先に書いておきます。
どの番組かはご想像にお任せします。私はその番組を見たことがなかったし、取材が終了するタイミングで番組名を知ったので、企画意図とか知らないで取材受けてましたが。
後でも書きますけども、なんで先に企画意図伝えてくれなかったのかな。。

その日、会社近くで夜ご飯を同僚と食べてたらだいぶ夜遅くなってしまって、終電めがけて小走りしてたわけです。
そしたらカメラ持ったお兄さん&アシスタントのお兄さんの二人組に声をかけられたので、まあ、よくある街頭インタビューってやつかなと。それは昔どこかで受けたことあるし、別になんとも思ってなくて、「今なにしてたんですかー」とかいう質問に「同僚と飲んでました」とか適当に返してたわけです。
そしたら、
「帰路についていっていいですか?」
と。まあ、別にいいかな……ってOK出したのが事の始まり。

この時点で終電もはや逃しかけてたのと、タクシー代払いますよってことなので、タクシー乗車。
そしたらまあ当然、タクシーに取材者二人も乗ってくるわけで。
タクシー車内は、知らない男性二人と、タクシー運転手(男)と、私、という構図。
その時点で、「あれ、これ本当にテレビ取材じゃなかったら、なんか身の危険感じるやつや」というちょっとした恐怖を感じました。日本の治安を少しは信用してるし最悪運転手が助けてくれるか、とか、でもこの人もグルだったらジエンドやん、とか。自分の適当なノリでOK出したことに反省しはじめる。これが脇が甘いというヤツすね。はー反省。

走りだしたタクシー。いざとなったら飛び降りればいいかとか考えながら。
で、タクシーの中でも質問受けるわけですよ。撮れ高撮れ高。
でもこんな世界の隅っこで細々と生きてるしがない既女になんの撮れ高も提供できる素地なんてないわけでして。
となると、どこ出身、だとかそういう初対面にメジャーな質問なんてとっくに終わって、
旦那さんとは何年付き合ったの、
前の彼氏は何年付き合ったの、
けっこうコロコロ変えるタイプなんですか、
……
初対面のおなごに聞くには完全に失礼な質問じゃないすか、っていうのまでされて、え、これ本当にテレビ? 民法のテレビ局って言ってたし腕章もアシスタント君のほうにはついてるから信じたけど、違う方面のビデオ撮影なんじゃないかって、疑念を拭えず。
そんでさらに、
「お宅にお邪魔しますね」
って、えー。どういうことなの。なんで先に言ってくれなかったの。
もう遅い時間なので旦那は寝てるだろうし。
でも拒否したらなんかこわいのかなとか思って、もう、なるようになーれと、タクシー到着。

で、私のおうちの玄関あがってリビングルームに一歩入ったところまで来て、旦那起床。
そして当然「は?」ってなって。
そこで初めて、企画意図の説明ありました。企画だけ見ればまあなるほど、ってかんじなんですけど。でもここまで身の危険を感じるほどグイグイくるような企画でもないような気もするんだけど。
で、旦那バリアが強力だったので、そこで撮影終了、お帰りいただくこととなりました。
当然私、怒られる。

本当に反省。すごく恥ずかしい体験だと思う。書くことでこの辱めを発散しようと思って書いてます。でも書きながらなんか心えぐられるわ。旦那に申し訳ないし。まだ引きずってる。いい年になって本気反省することってなかなかなくなったけど、この件は深刻に反省します。どんな場合でも、自分の身は自分で守らないと。
そして、「取材」と名が付けばここまでズカズカと踏み込んでもいいのか本当に謎。公人でも芸能人でもないしがないオフィスレディなのにわたし。
彼らが企画意図を最初に私に伝えなかったのは、まあたぶんそのほうが面白いコンテンツが撮れるから、ということかと。面白さの追求だけを優先しすぎてたんじゃないのと。もう少し被取材者への配慮をしてほしかったなと、人のせいにする部分があればその辺です。

自分も取材する身でもあるので、この経験を仕事なりで活かしていけたらなと思いました。がんばります。