レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

派遣暮らしで学んだ、目先のお金稼ぎより大事なもの

派遣、6月末で辞めます。
なので少し述懐。

この派遣暮らしの約1年間で、だいぶ「仕事観」とか「社会の見方」が変わった気がしてます。
派遣暮らしより前にいた会社が、ソーシャルゲームの会社だったからかもしれないですが。
やっと健全な考え方ができるようになった気がしていまして。

昨年の今頃までは、今ここでお金を稼ぐことが全てであり、会社にお金を稼いでもらうために、自分の身を投げうって働くのがカッコいいんじゃないかとどこかで思っている節があったな‥と。
それで身体を壊しても、どこかカッコよくて。一生懸命生きてると感じられる材料が欲しかったのかもしれない。

でも今は、自分の身体を壊して、それを誰かのせいにして生きる希望を勝手に失うことよりも、もっともっと大切に思える「生きる上での考え方」の芽を見つけられた気がしています。
今ここでお金を稼いだり何かに勝ったりするよりも、大切だなーと思えること。

信用

ソーシャルゲームに足りなかったのは、まさにこれだと思う。
多くの人の信頼を失ってしまった今、その名前を聞くだけでうんざりする人もいる。
私は、この記事に出会ってようやく気がついた。

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今ここで目先の利益を追うよりも、信用を大事にすること。
腐った信用の上には、どんな仕事も成果を発揮できない。どんないいものを作っても。どんな素敵なサービスでも。

正社員時代は、まさに金を稼ぐ最前線に立って働いていたということもあり、「これでいいのだろうか」と思いながらも、ユーザにいかにお金を払ってもらう施策を打てるかばかり考えていた。
そんな私が、派遣社員になって、「いかに安全に進行管理するか」という仕事をして、やっとなんとなく「信用の重さ」を理解しはじめたです。
そういうことを考えられるくらい、時間のゆとりのある仕事だったというのもあります。正社員のころは息つく間もなく稼ぐことばかり考えていたから。


時間

死に物狂いで寝る間も惜しんで働くよりも、いつでも少し余裕のある暮らしを選択するほうが、その時間で新しいことに挑戦できて、結果収入も上がって、みんな幸せになれるということを知りました。
時間を作って、好きなことをやってみることで、それが仕事となって誰かの役に立てる。
こんな幸せな経験を、ブログを通して得ることができました。
初めて個人で仕事してみて、他でもない私が感謝されたこと。
メールのやりとりの中に書かれた何気ない「本当に助かりました。」の一文が、心の底から嬉しかった。
仕事って人の役に立てるものなんだ、と初めて体感できたです。


健康

当たり前だけど、やっぱり健康って大事で。
何をするにも、特にメンタル面での健康って大事だと思います。
メンタルが風邪を引いていたら、どんな事象もお先真っ暗に見える。本当に不思議。
派遣になったころは、自分を責めてばかりいたけれど。なんて自分は脆弱メンタルなのだろう、派遣の仕事もきっとすぐ辞めるだろう…とか。
でも徐々に、少しずつだけど健康を取り戻して、現状を「時間ができた!ステキ」と思えるようになって。
ようやく今は、1年前のように、発作的なお先真っ暗症候群に囚われることはなくなりました。
あとホルモンバランス乱れすぎて更年期障害っぽい症状が出てたのにもようやく気づけた、というのも大きいですが。



人って1年あれば、こんなに変われるんだな‥と思います。
1年前つけたブログタイトルの「レールを外れてもまだ生きる」っていうのも、「レールがある」という前提でのタイトル。
今は、「人生のレール」なんていうものは、自分が勝手に常識と照らし合せて描いている空想だから、そんなものないって考えているので、違和感ありまくります。
人生って何があるか本当にわからないですね。

派遣を辞めて、これからどうなるか全く想像できないですが、きっともっと面白くなってるんだろうなって思えてます。
これからもよろしくお願いいたします。


自分を愛する技術

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