レールを外れてもまだ生きる - コロポンのブログ

派遣OL、ベンチャー企業取締役になる。二児の母。ふつうの会社員にはなれなかった人のつぶやき。

風立ちぬ見たよ

まわりの空気に流されて、風立ちぬ見に行ったった。
最近見た映画の中では一番良かったなぁ。ローンレンジャーとかホワイトハウスダウンとかも見たけど。ペーパーボーイていうマイナーな映画もよかったけど。風立ちぬ、よかったわよ。

ネタバレありますのでこの先注意。


時代背景に納得感があって。昔は、女の体調がたとえ死ぬほど悪くても男は仕事する、ってのは至極当然、疑問にさえ思わないような時代だったんかしら。
それはジェンダー的な差別で、今は容認されない価値観だけど。女は家で美しく、男を支える。単純に綺麗だなーと思った。


人の生き方のなにを一般的に理想とするかなんて、生まれた時代と文化で変わるもの。
働く女性が美しくて立派で、管理職にガンガン登用して、みたいな流れも当然あっていいと思うけど。
みんながみんな、それを理想として生きる必要はまったくないよね。多様性が認められつつあるとかいって、やっぱりバリバリ働く女性が望まれがちな社会だけど。

特に幸か不幸か、高学歴というレッテルを持ってしまったら。
理想とされている人物像と自分との差に苦しむひとが多いんじゃないかな。今までは、理想の学歴を築き上げてきたのに、社会の一定の理不尽さが許容できないせいで出世街道に入れないまたは入りたくないようになってしまったひと。

まあ、全部私のことなんですけど。ははは。
敷かれたレールを歩けなくなりました。
それでも、風が立ったら、生きなきゃいけないんだってさ。
せっかくの人生、誰かの評価軸なんかに捉われず、楽しみまっしょい。

風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)

風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)